2019年3月18日に開催されたのは2018シーズン最後の試合「2018メジャートーナメントゴルフ選手権」のシングルス戦、チーム戦、ダブルス戦。この試合は予選から決勝まで、“日本”がついたメジャートーナメントの開催実績がある、もしくはこれから開催予定のコースを舞台に戦う大会です。日本ゴルフツアー選手権、日本プロゴルフ選手権、日本オープンゴルフ選手権、ゴルフ日本シリーズなど、数々のドラマが繰り広げられたコースを実際に回れるということもあり、かなり貴重な経験ができる大会として人気です。

特に名門コースが多いため、普段では一般の予約は受け付けておらず会員の同伴がないと回れないコースもあるのですが、この「メジャートーナメントゴルフ選手権」はそんな名門に競技で出られるということで選手たちにも気合が入ります。

今回決勝に選ばれたのは2020年の東京オリンピックイヤーに日本オープンゴルフ選手権が行われる名門「紫カントリークラブすみれコース(千葉県)」。また、2022年には日本女子オープンゴルフ選手権の開催も決まっており、今ゴルフ界で最も注目を集めるコースです。

この日は晴天。5月上旬並みという暖かさで、選手の皆さんは途中で上着を脱ぎすて、中には半袖で回られている方もいらっしゃいました。カメラマンの私もコース内を歩いて写真を撮るため汗だくになりながら撮影していました。

こんな最高のお天気の中、管理が行き届いた美しいコースを歩いて回る。競技とはいえ最高の贅沢のように感じます。コース管理はさすが名門。視覚のトラップが随所にちりばめられ、ハザードが効いており、戦略性の高いコースに競技志向の皆さんの満足度も高そうです。コースに真剣に向き合います。

朝イチはチーム「KINH」の皆さんから。とても良い雰囲気でスタートして行きました。もちろん目指すは“優勝”の二文字。パー発進でしたがその後3連続バーディで試合を盛り上げます。

同じくチーム戦で優勝を目指すチーム「NANCLS」の皆さんも負けてはいられません。レディスティが使える女性をアドバンテージに戦います。

シングルス戦は18ホールストロークプレー(スクラッチ競技)。よりガチな選手が集まります。とはいえ、ギスギスした雰囲気ではなく同伴競技者と談笑しながら回られている方が多い印象でした。皆さん本当にゴルフが大好きなんですね。

そんなシングルス戦で唯一の女性、関奈緒美選手。男性の中でプレーしていても引けを取らない実力です。豪快なドライバーショットに小技も上手く、さすがシングルス戦で決勝にまで駒を進める実力者です。

ティーイングエリアに立つと気が引き締まります。どこに落としたらいいのかな? 戦略を考えながら攻めるのもゴルフの楽しみのひとつ。

時にはキャディさんを味方につけて戦いましょう。コースを知り尽くしたキャディさんだからこそできるアドバイスもあります。聞くのはただですよ!

もちろんグリーンでもキャディさんを味方につけましょう。

2段グリーンどころか、シビアなポテトチップグリーンに皆さん翻弄されました。

まずは方向をしっかりと定めましょう。このルーティーンでいいティショットが生まれます。

クラブでやる選手もいれば、自分の手で方向を定める選手も。絵になりますね。

アリ地獄のようなバンカーにつかまってもナイスリカバー!

スコアチェックも欠かせません。マーカーの選手としっかりコミュニケーションをとりながらすすめていきます。

ナイスチップインバーディ! 素晴らしいタイミングに出会えました。

こちらはイケー!と気合を入れましたがあと少しで入らずガッツポーズならず。悔しいですよね。

ナイスバーディで控えめのガッツポーズ。カメラマン的には、もっと大げさに喜んでくださっていいんですからね!(笑)

ペア戦も盛り上がっていました。ペア戦は女性選手も多く、少し華やかな感じがします。

「グリーンまで何ヤード?」正確な数字を知ることで番手選択も変わります。

その眼差しから競技ゴルフへの真剣さが伝わります。

競技はマナーも大切。同伴競技者が終わるまでしっかり見守ります。

決勝大会の常連、植田選手・本多選手。決めるところをしっかり決める! さすが、踏んでいる場数が違います。

本多選手のフィニッシュも決まっています。

ナイスプレーでグータッチ! 同伴競技ペアの海老沢選手、渡辺選手も負けていられません。色合わせのウェアが素敵。

水色のパンツとスカートで合わせた稲村選手、稲坂選手もコースを楽しんで回っていました。

■ チーム戦 優勝チーム

さて、今回の表彰はシングルス戦、ペア戦、チーム戦、各優勝だけとなります。まずはチーム戦から。優勝はアウト33、イン34、トータル67の5アンダーでチーム「KINH」の赤塚郁夫選手、中島賢治選手、長澤尚明選手、掛札英樹選手。アウトのトップスタートで出た仲良し4人組です。
「運が良かったです。コースはやっぱり難しかった。森永高滝で前日準備中のスタッフさんに出会って、試合あるんですか? なんて話から出てみようかということになりました。天気も良くて、難しかったけどコースも良くて勝つことができました! 2019年シーズンも参加して連覇狙います」とのことでした。おめでとうございます!

■ ダブルス戦 優勝ペア

ペア戦の優勝はアウト34、イン34、トータル68の4アンダーで「923&witch」の渡部国浩選手、鈴木早愉里選手です。
「前半は私が活躍できて、後半は私がボロボロ。試合には結構出ていますが、試合という形式を一回知ったらやめられないなという感じですよね。ダブルスだとアンダーで回れたりしてさらに楽しいなって思えます」(鈴木選手)
「よく2人で試合に出ているんです。後半は僕が頑張って、ちゃんと噛み合うんですよね。今回練習ラウンドでドライバーが壊れてしまって。試打クラブだったんですが、道具じゃなくて腕ですね(笑)。また次もよろしくお願いします」(渡部選手)

■ シングルス戦 優勝者

シングルス戦の優勝は、アウト34、イン40、トータル74の2オーバーで遠藤慎之介選手です。前半で回ったアウトで34という驚異的なスコアをたたき出し、唯一アンダーで回った遠藤選手。「前半パターが入ってくれましたね。競技にはよく出ていて、その一環でシングルス戦を選びました。実は手首の故障もあって最近あまり調子は良くなかったんです。前半は良くても、後半は相変わらずのゴルフで自分で下手くそだなって。でも優勝でエントリーフィもいただきましたし、また出ます!」とのことでした。

これにて2018年シーズンは終了! また4月から2019年シーズンが始まります。2019年シーズンからはブリヂストンゴルフが協賛してくれるとのことで、試打会やボールのサンプリングなどのイベントも企画しております。
今回のようなメジャートーナメントゴルフ選手権以外にも、全国展開でのチーム戦、ダブルス戦、レディスだけのチーム戦、ペア戦、全試合が週末の週末スクランブル、家族対抗にプリンスゴルフリゾートで行う大会など、競技が初めてのゴルファーの方も参加しやすい大会の選択肢がたくさんあります。
ぜひ初めての競技はスポーツインダストリーゴルフトーナメントへ。喜びも数倍、より刺激的なゴルフを体感してください。スタッフ一同お待ちしております!

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