4月から全国各地で地区予選が開催されてきました「全国レディススクランブルゴルフ選手権」。いよいよチーム戦、ダブルス戦共に“最強クィーン”を決定する全国決勝大会を迎えました。
会場は千葉県の太平洋クラブ成田コース。あの偉大なメジャー・チャンピオン、ゲーリー・プレーヤー設計の戦略性高いコースと国内トップレベルのメンテナンスを誇る同クラブに、全国各地の予選を勝ち上がってきたチーム戦8チーム、ダブルス戦8ペアの華麗なる淑女たちの競演。
燦然と輝く栄光の優勝杯にその名を刻むのは果たしてどのチーム、どのペアか!? 華やかな雰囲気の中、熱い戦いの火蓋が切って落とされました!
台風の影響による不安定な天候が続いている中、この日も若干雨の予報がありましたが、幸い空模様は朝から曇り。少々肌寒さもありましたが、鉛色の雲の間からは時折青空も見え、鮮やかな緑のフェアウェイが一層映えました。プレーヤーにとっては絶好のコンディションだったと言えるでしょう。
それにしても、さすが全国大会決勝とあって実力派の皆さんが揃っていらっしゃいますね。スイングはもちろん、ルーティーンワークからボールの行方を追う眼差しまで、楽しさの中にも真剣勝負の雰囲気がビシビシ伝わってきます。
こちらのお二人、スタート前に緊張の面持ち、と思いきや……
なぜか、直後に大爆笑。何が可笑しかったんでしょうかね……(笑)
しかし、お二人ともにナイスショット! 美しいフォームですね!
そして、皆さんチームワークもバッチリ! なかなか普段のプレーでは味わえないチーム戦ならではの光景がコースの至るところで見られます。皆さん、力を合わせて戦っている雰囲気が伝わってきます。これぞ、チーム戦の醍醐味!
こちらのチームは、その名も「LAVENDER」。なるほど、上から下までラベンダー色で決まっていらっしゃいます。素敵ですね!
スタート前に仲良くストレッチ。元気いっぱいにスタートしていきました。「今日はどんなチームウェアで楽しませてくれるだろうか?」と、取材する側も毎回楽しみ。レディス大会となれば一層華やか。なおさらカメラを向けたくなってしまいますね!
こちらは7月のダブルス戦東北地区予選を2位で通過してきた「Mmgirls」の海堀選手と岡島選手。揃いのウェアはもちろんの事、見てください。バイザーの横にお名前が入っています。
海堀選手は女性では珍しいレフティ。フィニッシュが決まっていますね。岡島選手も高いフィニッシュで華麗なスイング!
お二人とも笑顔がとってもステキ! フェアウェイから手を振ってくれました。
スタートからワイワイ賑やかに盛り上がっていた「クミコとMyfriend」の皆さん。アプローチを寄せてバーディ確実! かと思いきや……
あれ!?
アラッ!
あぁ、なんという……
誰か一人決めてくれなくちゃだわ(笑)うーん難しいですねぇ。全員で苦笑い……
こちらは5月の近畿地区第1予選会を1位で通過してきた「MYNS」の皆さん。
うん、スイングもよし。よほど手応えがあったのでしょう。満面の笑みでピース(笑)
メンバーは実力派揃いです。最終ホールは、なんと2オンからのイーグルトライ! 惜しくも決められませんでしたが、楽々バーディで優勝争いに浮上してきました。
グリーン回りのアプローチショット、どちらのボールを選択するかで迷っているのは「KSTK55」の皆さん。いずれもグリーン奥。ピンには近いけどグラスバンカー内か、ピンから30ヤード以上あるけどまっすぐなライン……全員で悩み悩んだ末に遠い方を選びました。しかし、こちらも段の上から下りで速そう!
なんとか、ここまで寄せて……
お見事! これぞチームワークのパーセーブでした。
青空も出てきて、戦いもいよいよ佳境を迎えます。
グリーン上の悲喜こもごも。
お願い! 入ってー!!!
Yes!!!
あ~ん、もう!!! どうして入ってくれないのかしら!
最後はこのペアの素晴らしいチームワークで締めましょう!
東北地区予選トップで通過してきた「えみ&みう」のお二人!
先につけていた同組ペアの内側、ピン横30㎝につけるスーパーショット! Wow!!
難なくバーディを決めて、最高の笑顔いただきました! ナイスバーディ!!
最終組が上がり、間もなく集計も終了。
やっぱり、ボードの前でコレをやりたいですよね!
さて、結果です!
■チーム戦上位入賞チーム
第3位 アウト32、イン34、トータル66ストロークの6アンダーで、伊藤講子選手、末 江里子選手、堀田裕美子選手、矢頭弓恵選手のチーム「LAVENDER」
第2位 アウト31、イン33、トータル64ストロークの8アンダーで、中村丘美子選手、櫻井香予子選手、宮本万里代選手、神原優子選手のチーム「クミコとMyfriend」
そして優勝はアウト31、イン33、トータル64ストロークの8アンダーで、昌角紗也加選手、長谷川真理子選手、竹島陽子選手、竹田典子選手のチーム「MYNS」の皆さん。
第2位の「クミコとMyfriend」とは同スコアですが、マッチングスコアカード方式によるタイの決定方法に従い、優勝が決まりました。
「『クミコとMyfriend』の皆さんとは毎回お顔を会わせているんですが(笑)、今回は僅差で勝たせていただきました。ありがとうございました!」との優勝スピーチ。因みに最終ホールは残り160ヤードを5番アイアンで2オン。イーグル逃しの楽々バーディがマッチングに大きく影響しました。お互いにプレッシャーがかからないように、「バランスと思いやりを大切にした」という見事なチームワークの勝利でした。おめでとうございました!
■ダブルス戦 上位入賞ペア
第3位 アウト36、イン34、トータル70ストロークの2アンダーで、喜多雅美選手、新居淑恵選手のペア「ないすぺあ」
第2位 アウト35、イン34、トータル69ストロークの3アンダーで、菅野恵美選手、佐藤美優選手のペア「えみ&みう」
そして優勝はアウト32、イン34、トータル66ストロークの6アンダーで、関 奈緒美選手、真石 恵選手のペア「こあき」のお二方。
関選手が「私はショットが良く、真石さんはパターが良かった。二人のゴルフがうまく噛み合った」と言えば、「下手な私を引っ張ってくれた。すごく面倒見のいいお姉さんなんです!」と真石さん。これぞ理想的なペア、絶妙な信頼関係にさぞや長いこと組んでいらっしゃるのかと思いきや、「二人で組んだのも、一緒にプレーしたのも地区予選が初めてで今日が2回目だったんです!(笑)」と驚きのコメント。共通の知人を通じた、知り合ってまだ半年というお二人が見事、ダブルス全国大会のチャンピオンに輝きました。そして来年3月のグランドファイナルへ向けて「一回ぐらい練習に行こうね!」と笑い合っていました。