4月から全国各地で開催されてきました「全国ダブルススクランブルゴルフ選手権」。地区予選、地区決勝を経て、いよいよ「オープンクラスの全国決勝大会」を迎えました。“最強ペア”に輝くのは果たしてどのペアか!? 全国から選ばれし36ペアの精鋭が神奈川県のレイクウッドゴルフクラブ西コースに集結しました。
来年で開場50年を迎える同クラブ。森と湖が美しい、戦略性豊かなチャンピオンシップコースとして有名です。この日はあいにくの曇り空。残念ながら富士山の絶景を望むことができませんが、深まる秋の一日、緑が一層色濃く映えるフェアウェイでの決勝大会は、まさに選手冥利に尽きることでしょう。まさにチャンピオンを決めるに相応しい最高の舞台が整いました。
スタート前に同組のペア同士、仲良くパチリ! さすが、「全国決勝大会」まで勝ち上がってこられた皆さん、こちらからリクエストしなくても皆さん思い思いのポーズで決めてくれます(笑)これで富士山が姿を現してくれたら言うことないんですけどね!
スタート前に入念なウォーミングアップ。ローカルルールや注意事項の説明を受け、徐々に緊張感も高まりますね。作戦会議もバッチリ、互いの健闘を誓ってガッチリ握手。いいですねぇ、ダブルス戦ならではの光景に胸が高鳴ります。
さすが全国大会決勝とあってレベルが高い! 撮影していると球の行方はわかりませんが、一般男子もシニア男子も、完成されたフォームとキレのあるスイング、そしてインパクトの音とボールの行方を追う目線でわかります。ナイススイング! Good Shot!!
もちろん、たまにうまくいかない時もあると思いますが……
いいじゃありませんか! そんな時に助け合えるのがダブルスゴルフのいいところ。皆さん、楽しく賑やかにスタートしていきました。行ってらっしゃい!
こちらのお二人、オレンジ色のシャツに白のアンダーウェア、上から下まで揃いのウェアで決めて、と思いきや……
実は、同組別ペアの選手同士!
こうして歩いていたら、どう見てもペアルックですよね!どっちが本当のペアなんだか(笑)
前半の上がりホール、皆さん表情も明るく、調子は上々のようです。
折り返し、後半のハーフがスタートしましたが、午後になっても曇り空は変わらず。普段ならアウト、イン共にスタート方向に富士山を望むことができるのですが……今日は鉛色の厚い雲に覆われたまま。一向に、その姿を見せてくれません。
最終18番ホールは、フェアウェイの左に大きな湖が絡む名物ホール。
その上、セカンドショットは打ち上げ。グリーンの手前には深いガードバンカー。難しそうですねぇ……
トップの組で上がってきた「チームTM」の小林光央選手と小林匠選手の親子ペア。
同組の「エイトプリンス令和」の一色浩選手と久保正孝選手はホールアウトするなり、ちょっとお疲れの表情。「帽子の被り方見ればわかるでしょ? いいもの見せてもらった。勉強になりました(笑)」と、まさに脱帽の一言。お疲れさまでした!
中西義男選手と吉沢勇次選手の「YYスターズ」。いぶし銀のゴルフで難コースを巧みにプレー。「優勝です!“一応”ね(笑)」と、まんざらでもない様子でホールアウト。後続を待ちます。
同組ペア、「ラーメンイオリ」の佐藤伸彦選手と山野内貴義選手の二人も「すばらしいコースで楽しめました!」と、笑顔でホールアウト。
こちら、右サイドのラフから難しいセカンドショット。
こちらは更に右の林の中から脱出を試みますが、両ペア共、難しいセカンドショットを強いられたようですが……「Team山崎12年」の藤井達也選手と及川裕幸選手。
ご覧のとおり、お見事! ナイスオン!
飯田能士選手と飯田薫選手のペア「TK67」と、
藤井達也選手と及川裕幸選手「Team山崎12年」の両ペアによるスーパーショットの競演でした。お疲れ様でした!
さて、この最終ホール、ここまで飛ばしてきたペアはこれまでいませんでした。池の手前ギリギリからのセカンドショットを放つのは藤林一之選手と小木曽剛選手の「MMC ゴルフ部OB」のペア。
同組、才田裕一選手と満吉康輔選手のペア「ヴァルハラ」は手前のバンカーからやや苦戦の様子。
大事なアプローチショット……ちゃっかり写り込んでます(笑)
ナイスバーディー!! お見事でした!
中部地区決勝を6アンダー66でトップ通過してきた「MMC ゴルフ部OB」の二人。勢いそのままに「目標は10アンダー」とスタートするもアウトで伸ばせず、4アンダー68止まり。「コースをなめてました(笑)」と反省の弁。
こちら「ヴァルハラ」の二人は歯切れのよいゴルフでコースを攻めるも、パープレーの72でホールアウト。
「入れ~!!」派手なアクションから思わず天を仰ぐ……
「くぅ~!! 惜しい……」
「後半はバーディーたった一つだけ。ティーショットが難しかった」と語るのは、菅原将晶選手と伊藤慶太選手のペア「メローウッド1軍」。
同組の山崎一人選手と徳能浩孝選手のペア「TS2」。3オーバー、75と奮わず「ペア、解散します(笑)」と思わず一言。
右のバンカー、難しいライから打ってきた。
おぉ! スーパーショット炸裂!!
こちらはどうだ!?
おぉ、こちらも負けてないぞ! ナイスオン!!
ナイスバーディ―!!
こちらもナイスバーディー!! Well done!!
中里朋晶選手、神尾秀久選手のペア「ゴッドテール」のお二人。残り120ヤードを中里選手がピッチングウェッジでピン左約4メートルにつけ、神尾選手が有終の美を飾るバーディーで締め括りました。
吉田大介選手と杉本司選手のペア「BIG-S」。埼玉県の嵐山カントリークラブで行われた関東B地区決勝ではアウト30、イン28、トータル58の驚異的なスコアで勝ち上がってきましたが、この日は2アンダーの70と奮わず。「疲れました。茨城に帰ります(笑)」と一言いただきました。
さて、結果の発表です!
■上位入賞チーム
第3位 アウト33、イン33、トータル66ストロークの6アンダーで、石川朗選手、石原光浩選手のペア「ATCストーンズ」
第2位 アウト34、イン32、トータル66ストロークの6アンダーで、中西義男選手、吉沢勇次選手のペア「YYスターズ」。尚、第2位と第3位は同スコアですが、マッチングスコアカード方式によるタイの決定方法に従い、順位を決定しました。
そして優勝はアウト32、イン32、トータル64ストロークの8アンダーで、中里朋晶選手、神尾秀久選手の「ゴッドテール」のペア。
「今日は二人のゴルフがすごく噛み合いました。どちらかがミスをしても、もう一人がいいショットを打ち、その成果が64というスコアに繋がりました」と神尾選手。
「私のショットが悪かったのをキャプテンがカバーしてくれたんです」と中里選手が言えば、「そんなことはありません。彼も長いのを2つ3つ入れてくれました」と神尾選手がフォロー。お二人の信頼関係と絶妙なチームワークで勝ち取った素晴らしい勝利でした。おめでとうございました!